メンター制度を始める最適のタイミングについて考えてみましょう。
制度の対象は、中途採用者を含む新入職員ですから、基本的に採用時期と同じです。
(1)求人⇒採用のピーク
【春パターン】
〇 経営者・園長はメンターに向いていない
残念ながら経営者や園長は、新入職員のメンターに向いていません。
私の知る経営者や園長は思いやりのある方が多いです。
恐らく、採用したばかりの新入職員に親切に話しかけられたことでしょう。
「分からないことがあったら、いつでも聞いてくださいね」
「私より主任や副主任の方が話しやすかったらそれでもいいですよ」
「何も遠慮しないでいいですからね」
さて、新人はそれでなんでも相談してくれるようになったでしょうか?
大変お伝えしづらいのですが、新入職員が相談したい人は、経営者でも園長でもありません。
それは、3年ぐらい先輩の職員です。
ご存知のように、入植して3年も経つと、ほとんどの仕事をこなす力が身についてきます。
新人が困っていることに気づいたら、適切なサポートが出来ます。
そして、次が重要なポイントなのですが、その先輩は、自分自身が新人だった頃に、
・ どんなことに戸惑ったか
・その時どんな気持ちだったか
・それをどのように解決出来たか、或いは出来なかったか
そのようなことを、まだ3年しかたっていないのでありありと覚えています。
新人の気持ちが手に取るように分かるので、新人に寄り添うことが出来るのです。
〇相談出来る人のまとめ
・3年ぐらい実務経験があり、大方の仕事をこなせるようになっている先輩
・自分自身が分からないことが多くて困っていた頃のことを、ありありと覚えている先輩
経営者、園長は経験が長過ぎるので、メンターの条件からは外れますが、きっとごご納得いただけることと思います。