6-① 今の若者は昔と比べて変わったのか?

保育業界で人手不足が深刻化しています。

 

特に、新入職員の離職率が高く、採用したばかりの若者がすぐに辞めてしまうケースが多く見られます。

 

なぜなのでしょうか?

 

一般的に言われる理由としては、「今の若い人は常識がない」「当たり前のことができない」「人付き合いが下手だ」「根気がない」というものです。

 

確かにそういう面はあるかもしれませんが、それだけでは説明し切れません。

 

では、その説明し切れない部分とは何か?一体何が変わったのか?

 

私は仕事柄、昔の学生も、今の学生も両方知っています。

 

両者を比較して思うことは、「昔も今も性格は変わっておらず、明るくて優しい」ということです。

 

変わったのは学生を取り巻く環境や時代の方であり、変えて来たのは我々なのです。

 

彼らは、少子高齢化の影響を受け、兄弟や同級生が少なく、お互いにぶつかり合ったり助け合ったりする機会に恵まれないまま大人になっています。

 

我々は、「少子高齢化が進行し、更に厳しくなる未来」を、今の若者たちに託さなくてはなりません。

 

子どもを育てる仕事は、いずれロボットに手伝ってもらうことになりますが、ロボットが全てを引き受けるわけではありません。

 

未来の保育士の姿を想像することは難しいですが、今より厳しくなることは間違いありません。

 

今、我々に出来ることは何なのでしょうか?