7-① 人材育成を保護者にアピールする

ある園長先生から、

 

「園が人材を育てる努力を惜しんでいないことを、保護者にアピールしたいのですが」

 

というご相談を受けました。

 

保護者は、実は、

 

職員の働きぶりや、

 

退職時の様子や、

 

それに伴う園内のバタバタを、

 

良く観察しています。

 

メンター制度を実施するにあたって、それを保護者に伝えることは、

 

園の人材育成に興味を抱かせ、園の魅力をアップさせる効果があります。

 

新人をしっかり育てた結果、保育の内容が良くなることは、

 

保護者にとって願ってもないことなので、

 

その情報は大きな効果があるのです。

 

メンター制度を取り入れている園は、まだほとんどありません。

 

一方一般企業では、メンター制度や、よく似た1on1を取り入れているところが増えています。

 

メンター制度を取り入れていることを知ると、保護者の目に先進的な園に映るでしょう。

 

その園長先生には、次のようにお伝えしました。

 

「いろんな機会に告知できます。パターンがいくつかありますから、使い分けてみてください。 」

 

○見学や入園の問い合わせをいただいた保護者への口頭説明の中で

 

○見学に見えた保護者への配付資料の中で

 

○見学に見えた保護者へのお礼状の中で

 

<アピール文例>

 

当園では、新入職員の人材育成法として、メンター制度を取り入れております。
( 〃 メンター制度をあらたに取り入れることと致しました。 )

 

この制度は、新入職員一人一人に、先輩保育士が専任メンター(相談役)として付き、1年間、見守りながら指導する制度です。

 

新入職員が早く育つことで、お子様により楽しい毎日を過ごしていただくことを、ねらいとしています。

 

新入職員は初めのうち、園の様子が分からず、慣れるまで相当な時間を要するのが一般的です。

 

メンター制度では、先輩が1対1で、いつでも新人の質問や相談に応え、サポートします。

 

大事な点については、じっくり打ち合わせの時間を取りますので、新人の成長がグンと早まります。

 

一番の効果は、新人が安心して、積極的に、保育に打ち込むようになることです。

 

幼児教育、保育の世界で、新人が辞めたくなる理由は、これまで、給料、労働時間、責任の重さなどではないか、と考えられて来ました。

 

しかし、頼りになる先輩、相談出来る先輩がいれば、辞めないで頑張れることが、論文で証明されました。

 

今日は、回りからは見えにくいのですが、園の人材育成策として、メンター制度に取り組んでいることを、保護者の皆さまにお伝えさせていただきました。

 

今年もフレッシュな新人が加わっています。

 

最初は何かとまごつくことがあろうかと思いますが、どうぞ少し温かい目をもって応援していただけましたら、大変有り難く存じます。

 

(例文ここまで)