6-⑤ 新入職員の喜びと戸惑い

<新入職員の喜びと戸惑い>

 

園にお迎えした新入職員の皆さんは、

 

念願だった園の一員になることが出来て、

 

・毎日ワクワクしている

 

・好奇心にあふれている

 

・気持ちが前向きである

 

このような、心身共に素晴らしい状態にあるでしょう。

 

同時に、また、人生で初めての迷いも抱えています。

 

・この仕事に決めて良かったんだろうか

 

・この園に決めて良かったんだろうか

 

・仕事はちゃんと出来るだろうか

 

・先輩から、何も出来ない人だと思われないだろうか

 

・子どもたちからよそ者扱いされないだろうか

 

たくさんの心配を抱えて、

 

精神的にはやや不安定です。

 

初めての職場なのですから無理も無いですよね。

 

今の時期の先輩や園長先生のちょっとした配慮が、
この先、大きな違いにつながって行きます。

 

<新入職員の不安を受け止める>

 

初めての職場で、
先輩に親切にされるのか、クールにされるのか

 

困った時に、
話を聞いてもらえるのか、放っておかれるのか

 

この違いが、
今後の働く喜び、園への帰属意識、向上意欲に、
大きな影響を与えます。

 

次のような専属のメンター(相談相手)がいてくれるとどうでしょうか。

 

自分とペアになって、いつでも相談に乗ってくれる

 

小さなことでも質問が出来て、そのつど解消できる

 

自分の失敗談で笑わせてくれる

 

このようなメンターがいてくれたら、次のどちらの結果につながるでしょうか?

 

A 新人が早期に園を去る

 

B 新人が将来を担うメンバーに育ち、やがて、後輩を育てるメンターになる

 

園長先生、忘れないでいてください。

 

新人が辞めたくなるのは、

 

難しいことをやらされそうだから、ではありません。

 

難しくても挑戦してみたいのです。

 

仕事の責任を負わされそうだからでもありません。

 

仕事の責任を負うのはうれしいことなのです。

 

新人が辞めたくなるのは、

 

他の人には当たり前の簡単なことなのに、

 

何故か自分だけやり方が分からず、

 

誰かに尋ねることも気が引けて、

 

困り果てている時に、

 

誰も救いの手を差し伸べなかったから、

 

なのです。